
プライベートな屋外空間が魅力の「屋上のある家」。しかし、その裏には「こんなはずじゃなかった」という後悔の声も少なくありません。 なぜ後悔してしまうのか?この記事では、よくある失敗事例と原因を分析し、夢の空間を最高のものにするための具体的な解決策を解説します。
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屋上のある家で後悔した事例5選|解決方法も紹介

憧れの屋上ライフ。しかし、計画不足から「こんなはずじゃなかった…」と後悔するケースもあります。
もちろん全員ではありませんが、実際にあった失敗談から学ぶことは多いはず。
ここではありがちな後悔事例と、その解決・予防策をご紹介します。
事例1:「聞いてない!」10年後のメンテナンス費用に絶句
【30代夫婦・Aさんの後悔】
「家を建てる時、初期費用を抑えるのに必死で、将来のメンテナンス費用のことまで頭が回りませんでした。建築から12年が経った頃、工務店から『防水の保証が切れるので、トップコートの再塗装が必要です』と連絡が。見積もりを見て驚きました。そんな費用がかかるなんて聞いておらず、全く準備していませんでした。結局、教育費のために貯めていたお金を切り崩すことになり、夫婦で険悪なムードになりました。」
解決・予防策
契約前に、将来のメンテナンス計画(工事の時期・内容・概算費用)を必ず書面で確認しましょう。
その費用を想定し、月々修繕費として積み立てておくことで、将来の急な出費に慌てずに済みます。
事例2:夏の暑さと冬の寒さで「使えない部屋」になった最上階
【40代夫婦・Bさんの後悔】
「デザイン重視で屋上を作りましたが、断熱計画が甘かったようです。屋上のコンクリートが蓄えた熱のせいで、2階の寝室は夜になっても全然涼しくなりません。エアコンを24時間つけっぱなしにするため、夏の電気代がとんでもないことに…。逆に冬は屋上から底冷えがして、暖房もなかなか効きません。快適なはずの寝室が、一番過ごしにくい部屋になってしまいました。」
解決・予防策
設計段階で、屋上部分の断熱方法(外断熱が理想)や断熱材の性能をしっかり確認することが重要です。
完成後であれば、ウッドデッキやタイルを敷いてコンクリートへの直射日光を防いだり、遮熱効果の高い塗料を塗ったりすることで改善が期待できます。
事例3:最初は楽しかったけど…次第に「上がらない物置」に
【30代夫婦・Cさんの後悔】
「入居した年の夏は、友人を呼んでBBQをしたり、子供用プールを出したりと満喫していました。でも、準備や後片付けが思った以上に大変で…。リビングから重いテーブルや食材を運ぶ動線も悪く、次第に屋上へ行くのが億劫になりました。結局、今ではエアコンの室外機が置いてあるだけで、年に数回しか上がりません。ただの物置を作ってしまった気分です。」
解決・予防策
「何のために使うか」を具体的にし、それに合わせた動線(室内から直接階段でアクセスできるなど)と設備(水道・電源)を計画することが成功の鍵です。
また、手入れの楽なアウトドアファニチャーを常設するなど、「すぐ使える」状態にしておく工夫も有効です。
事例4:落ち葉の掃除を怠り、リビングが水浸しに…
【50代夫婦・Dさんの後悔】
「家の隣が公園で、秋になると大量の落ち葉が屋上に舞い込んできます。掃除が大変だとは思っていましたが、ある年の長雨の際に、落ち葉で排水溝が詰まっていることに気づかず…。屋上がプール状態になり、防水層のわずかな隙間から水が侵入。2階リビングの天井から水が滴り落ちてきて、壁紙やフローリングがダメになってしまいました。修理費用もかかり、本当にショックでした。」
解決・予防策
排水溝(ドレン)の定期的な掃除、特に落ち葉の季節はこまめなチェックが不可欠です。
設計段階で、落ち葉除けのドレンキャップの設置や、万が一のためのオーバーフロー管(溢れた水を逃がす管)の設置を検討すると、リスクを大幅に減らせます。
事例5:BBQの煙と騒音で、お隣さんと気まずい関係に
【30代夫婦・Eさんの後悔】
「週末に友人家族と屋上でBBQをするのが夢でした。しかし、風向きによって煙や匂いが隣の家の洗濯物にいってしまったり、子供たちのはしゃぐ声や話し声が思ったより響いてしまったり…。何度か続けたある日、お隣さんから苦情を言われてしまいました。それ以来、ご近所の目が気になってしまい、気軽に屋上で集まることができなくなって、気まずい関係だけが残りました。」
解決・予防策
屋上でのBBQなどは、煙や音、匂いへの配慮が必須です。
無煙ロースターを使ったり、夜遅くまで騒がないなど、自分たちなりのルールを作りましょう。
また、事前に「今週末BBQをします」などと隣近所に一声かけておくだけでも、心証は大きく変わります。
屋上のある家の魅力

後悔した事例を紹介しましたが、もちろん魅力的なポイントもあります。
屋上のある家の魅力は、人目を気にせず使える「プライベートな空の下の空間」が手に入ることです。
BBQや子供の遊び場として活用できるほか、最高の眺望を独り占めできる開放感も格別です。
特に庭が取れない都市部では、土地を有効活用できる賢い選択肢になります。
趣味のスペースや洗濯物干し場としても最適で、暮らしの可能性を大きく広げてくれる「もう一つのリビング」なのです。
屋上のある家で後悔しないために抑えておくべきポイント

憧れの屋上ライフ。しかし、計画を間違えると「こんなはずじゃなかった…」と後悔することもあります。
夢の空間を最高のものにするため、設計前に必ず押さえておくべき重要なポイントをわかりやすく解説します。
ご自身の「ライフスタイル」と本当に合うか見極める
屋上での活動は、準備や後片付けの手間が伴います。
また、天候に左右されるため、実際に使える日は限られるかもしれません。
「面倒くさがりではないか」「アウトドア活動が本当に好きか」など、ご自身の性格や暮らしのスタイルと照らし合わせることが重要です。
憧れだけで作ってしまうと、次第に使わなくなり、維持費だけがかかる空間になりかねません。
「周辺環境」との相性をシビアに考える
屋上は開放的な反面、音や煙、匂いが周囲に広がりやすい場所です。
住宅密集地でバーベキューをすれば、近隣トラブルの原因になることもあります。
また、隣家の窓から屋上が丸見えで、結局くつろげないというケースもあります。
プライバシーは確保できるか、周辺に迷惑をかけずにやりたいことができるか、土地の周辺環境をよく確認しましょう。
「安全性」への配慮を徹底的に行う
屋上は常に転落のリスクと隣り合わせです。
特に小さなお子様やペットがいるご家庭では、落下防止のフェンスや手すりの高さ・デザインを慎重に検討する必要があります。
法律の基準を満たすだけでなく、ご家族にとって十分安心できる高さがあるかを確認しましょう。
また、夜間の利用を考えるなら、足元を照らす照明の設置も安全のために不可欠です。
屋上のある注文住宅の活用イメージ
もし家に屋上があったら、あなたなら何をしますか?
バーベキュー、家庭菜園、プライベートなリラックス空間。
屋上の活用イメージをご紹介します。
家庭菜園を楽しむカジュアルな屋上テラス

屋上を家庭菜園とアウトドアリビングとして活用することで、暮らしがより豊かになります。
日当たりの良い場所にプランターを並べ、トマトやハーブなどを育てれば収穫体験が楽しめ、子どもの食育にも役立ちます。
中央には木製テーブルとパラソルを置き、週末にはBBQグリルで家族や友人と食事を満喫できます。
外出せずとも自然と触れ合い、食事や団らんを楽しめる多目的な屋上空間が実現します。
星空の下で楽しむルーフトップシアター

屋上を屋外シアタールームとして活用するアイデアです。
壁に大型スクリーンを設置し、星空の下で映画を鑑賞できる非日常の空間を演出。
柔らかな照明とランタンの灯りが雰囲気を高め、家族や友人と心地よく過ごせます。自宅にいながら特別な映画体験を楽しめるのが魅力です。
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