リビング階段とは？メリット・デメリットや失敗しないためのポイントを解説！

リビング階段は、家族のつながりを感じられる人気の間取りです。
一方で寒さや音などの注意点もあります。
本記事ではメリット・デメリットから後悔しないためのポイントまで分かりやすく解説します。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
この記事を読んでわかること
・リビング階段の特徴とホール階段との違い
・リビング階段のメリットとデメリット
・注文住宅でリビング階段を採用する際の注意点
・実際にあった後悔事例とその解消方法
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

リビング階段とは？

リビング階段とは、リビングの中やすぐそばに設けられた階段のことです。

家族の動きが見えやすく、コミュニケーションが取りやすいのが特徴です。

開放的でおしゃれな印象になる一方、冷暖房効率が下がりやすい点には注意が必要です。

設計段階で空調や間仕切りの工夫をすることで快適に暮らせます。

リビング階段とホール階段の違いは？

リビング階段は、リビングの中や隣に設ける階段で、家族が顔を合わせやすく開放的な雰囲気になります。

対してホール階段は、玄関や廊下などリビング以外の場所に設けるタイプで、生活動線を分けやすく、冷暖房効率やプライバシーを保ちやすいのが特徴です。

つまり「つながり重視」がリビング階段、「快適性・効率重視」がホール階段といえます。

リビング階段のメリットとは？

リビング階段は、家族のコミュニケーションを自然に生み出し、空間に開放感をもたらす人気の間取りです。

暮らしやすさや安心感にもつながる、そのメリットを詳しく解説します。

家族のコミュニケーションが自然に増える

必ずリビングを通って2階へ上がる動線になるため、外出や帰宅のたびに家族と顔を合わせる機会が生まれます。

あいさつや会話が自然に増え、家族のつながりを感じやすい暮らしが実現します。

リビングが広く見え、開放感が生まれる

階段をリビングと一体化することで、空間に縦の広がりが生まれ、実際の帖数以上に広く感じられます。

また、吹き抜けやスケルトン階段と組み合わせると、より開放的な印象になります。

子どもの外出・帰宅がすぐに分かる

子どもが外出や帰宅の際に必ずリビングを通るため、生活の様子を自然に把握できます。

声かけの機会も増え、防犯面や生活リズムの管理という点でも安心感のある間取りです。

リビング階段のデメリットとは？

リビング階段は人気の間取りである一方、冷暖房効率や音、生活感の見えやすさなど注意すべき点もあります。

後悔しない家づくりのために、事前に知っておきたいデメリットを解説します。

冷暖房の効率が下がる場合も

上下階がつながるため、暖気や冷気が逃げやすく、冷暖房の効率が下がることがあります。

断熱・気密性能が低い住宅では室温差が生じやすく、光熱費が増える原因にもなります。

においや音が広がりやすい

リビングと階段が一体になることで、キッチンの調理臭やテレビの音、生活音が2階まで伝わりやすくなります。

家族の生活リズムが違う場合は、音の問題が気になることもあります。

来客時に生活感が見えやすい

玄関から入ってすぐリビング階段が見える間取りでは、来客時に家族の動線や私生活が目に入りやすくなります。

急な来客時に片付けが間に合わないという声も少なくありません。

冬場は階段付近が寒く感じやすい

暖かい空気が上に逃げやすいため、階段周辺が冷えやすく、冬場に足元の寒さを感じる場合があります。

対策としては、扉の設置や高断熱仕様の採用が重要になります。

リビング階段を注文住宅で設ける際のポイント

リビング階段を注文住宅で採用する際は、冷暖房効率とプライバシーへの配慮が重要なポイントになります。

高断熱・高気密仕様を前提とし、必要に応じて階段部分に扉やロールスクリーンを設けると冷気や音の拡散を防げます。

また、階段の位置によって動線や視線の抜け方が大きく変わるため、採光や空間の広がりも意識して計画することが大切です。

リビング階段にして後悔した事例とは？

リビング階段はおしゃれで人気の間取りですが、寒さや音、生活感の見えやすさなどで後悔する例もあります。

実際によくある後悔事例と、解消方法を分かりやすく紹介します。

冬の寒さと光熱費が想像以上だった

暖かい空気が2階へ逃げやすく、暖房が効きにくいという後悔が多く見られます。

▼解消法

高断熱・高気密仕様を前提に、階段に扉やロールスクリーンを設けることで、冷暖房効率を改善できます。

生活音やにおいが家中に広がった

テレビの音や料理のにおいが2階まで届き、生活リズムの違いでストレスになることがあります。

▼解消法

消臭・換気性能の強化や、防音効果のある建材の採用で、音やにおいの拡散を抑えられます。

来客時に生活感が丸見えになった

リビング階段が視界に入り、家族の動きや洗濯物などが来客に見えてしまうケースがあります。

▼解消法

階段の位置をずらし、目隠し壁や格子を設けることで、ほどよく視線を遮ります。

リビング階段に関連するよくある質問

リビング階段は寒い？

断熱・気密が高ければ寒くなりません。 性能が低いと冷気が上下に流れやすいため、扉や高断熱仕様での対策が重要です。

リビング階段はどこにある？

リビング内、またはリビングに隣接して設けられます。 家族動線の中心に配置するのが一般的です。

どんな人にリビング階段がおすすめ？

家族のコミュニケーションを大切にしたい人におすすめです。 子育て世帯や家族の気配を感じたい方に向いています。