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家づくりのはなし

スキップフロアはやめたほうがいい?後悔した事例と解消方法を解説!


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おしゃれで開放的な空間を演出するスキップフロア。しかし、その特殊な構造ゆえに「老後が心配」「掃除が大変…」といった後悔の声もあります。

この記事では、スキップフロアで実際に後悔した事例を徹底分析します。

デメリットを解消し、その魅力を最大限に活かすための工夫やポイントも分かりやすく解説します。

スキップフロアとは?

スキップフロアとは、1つの階層に複数の高さのフロア(床)を設け、短い階段でつなぐ間取りのことです。

壁ではなく段差で空間を緩やかに区切るため、視線が抜けて家全体が一体的に感じられます。

空間に変化とリズムが生まれ、狭小地や傾斜地でも土地の高低差を活かして床面積を有効に活用できるのが特徴です。

中二階やダウンフロアなどもスキップフロアの一種です。

スキップフロアのメリット

最大のメリットは、実際の面積以上の広がりと開放感を得られることです。

壁による仕切りが少ないため、視線が上下左右に抜け、家全体が明るく開放的な空間になります。

また、段差によって生まれる床下の空間を大容量の収納(蔵収納など)として活用できる点も魅力です。

空間が緩やかにつながることで、家族が別々の場所にいても互いの気配を感じやすく、コミュニケーションが生まれやすいという利点もあります。

スキップフロアのデメリット

最も懸念されるのは、バリアフリー性の低さです。

家中に階段があるため、老後の生活や怪我をした際に移動が大きな負担となります。

また、掃除機を持っての上下移動など、日々の家事動線が複雑になりがちです。

空間が一体化しているため、冷暖房の効率が下がり光熱費が高くなる傾向もあります。

料理の匂いや生活音が家全体に広がりやすく、プライバシーの確保が難しいと感じる場合もあります。

【解消方法あり】スキップフロアで後悔した事例10選

おしゃれで人気のスキップフロアですが、後悔の声も少なくありません。

ここでは実際にあった後悔事例10選を、具体的な解消法や設計アイデアと併せてご紹介します。

後悔しない家づくりのヒントにしてください。

1.【老後】階段の上り下りが想像以上に辛い

【後悔事例】

 若い頃は気にならなかったが、年齢を重ねて膝を痛めてから、寝室とリビングの行き来さえ億劫になった。

将来のバリアフリー化が絶望的だと気づいた。

【解消法・アイデア】

設計段階で、LDK・寝室・水回りなど主要な生活機能をワンフロアに集約する計画をしましょう。

スキップフロアは趣味室や書斎など、毎日使わなくても良い+αの空間に限定するのが賢明です。

2.【家事】掃除機を持っての移動が重労働

【後悔事例】

短い階段が家中に点在するため、重いキャニスター型掃除機を持っての移動が大変。

お掃除ロボットも段差で止まってしまい、全く活用できない。

【解消法・アイデア】

各フロアにコンセントを計画的に配置し、軽量のコードレス掃除機をメインに使う。

予算が許せば、各階に掃除機を一台ずつ置くとストレスがありません。

お掃除ロボットを使いたいエリアは段差なく広く作るなどの工夫も有効です。

3.【温熱環境】夏は暑く、冬は寒い

【後悔事例】

空間が繋がっているため、冬は暖かい空気が上階へ逃げて足元がスースー寒い。夏は冷房がなかなか効かず、光熱費が思ったより高くなってしまった。

【解消法・アイデア】

家自体の断熱性・気密性を高めることが大前提です。

シーリングファンやサーキュレーターを設置し、家全体の空気を循環させましょう。

足元の冷え対策として、床暖房の導入も非常に効果的です。

4.【音・匂い】プライバシーの確保が難しい

【後悔事例】

リビングのテレビの音や話し声が、スキップフロア上の書斎まで筒抜けになり気になることが・・・。

料理の匂いも家中に広がるため、一人で静かに集中したい時に困る。

【解消法・アイデア】

寝室や書斎など、プライベート性を確保したい空間は壁とドアでしっかり区切れる設計にしましょう。

スキップフロアで繋ぐのはLDKやフリースペースなどのパブリックな空間に限定し、ゾーニングを明確にしましょう。

5.【家具】家具の配置がとても難しい

【後悔事例】

壁が少なく、段差があるため、手持ちの背の高い本棚やソファの置き場所に困った。

家具のレイアウトがほぼ一択になり、模様替えが楽しめない。

【解消法・アイデア】

設計段階で置きたい家具のサイズを伝え、配置場所を想定した壁面を確保してもらうことが重要です。壁際に造り付けのカウンターや収納を設けることで、家具を置かずにスッキリと見せることもできます。

6.【子育て】子供が小さいうちは常に危険と隣り合わせ

【後悔事例】

子供がハイハイやよちよち歩きを始めると、常に階段からの転落リスクにヒヤヒヤ。

市販のベビーゲートも、特殊な形状で取り付けられなかった。

【解消法・アイデア】

階段には手すりや柵を必ず設置し、必要であれば転落防止ネットを取り付けましょう。

設計段階でベビーゲートの設置場所を考慮しておくことも大切です。

キッズスペースは階段から離れた場所に設けると安心です。

7.【動線】洗濯物を持っての上下移動が苦痛

【後悔事例】

1階の洗濯機から、中2階のバルコニーまで濡れて重い洗濯物を持って毎日階段を上り下り。

この動線が一番の失敗だったと痛感している。

【解消法・アイデア】

「洗う→干す→しまう」という洗濯動線は、家事の中でも最重要です。

洗面脱衣室、物干しスペース(サンルームやバルコニー)、ファミリークローゼットは、できる限り同じフロアにまとめましょう。

8.【収納】大容量の床下収納が使いこなせない

【後悔事例】

スキップフロアの下に大容量の「蔵収納」を作ったが、天井が低くて腰が痛く、奥の物が取り出しにくい。

結局、年に一度も使わない物の巣窟になっている。

【解消法・アイデア】

床下収納には、キャスター付きの収納棚やボックスを導入し、引き出して使えるように工夫をしましょう。

また、扇風機や雛人形など、使用頻度が極端に低い季節物の保管場所と割り切って使うのがおすすめです。

9.【コスト】思ったより建築費用が高くなった

【後悔事例】

構造計算が複雑になり、通常の総二階建てよりも工数や材料費がかさむことを知らなかった。

最終的に、想定よりも建築費用が150万円もアップしてしまった。

【解消法・アイデア】

設計の初期段階で、スキップフロアを採用した場合の概算費用を必ず確認しましょう。

リビングの一部だけをダウンフロアにするなど、採用箇所を限定することでコストアップを抑えることができます。

10.【感覚】段差の「またぎ」が地味にストレス

【後悔事例】

リビングとダイニングの間の30cmほどの段差が、お盆で料理を運ぶ時や、急いでいる時に地味にストレスになる。

つまづきそうになることも多い。

【解消法・アイデア】

人や物の移動が頻繁なメイン動線上には、安易に段差を設けないことが重要です。

段差を設ける場合は、その段差をベンチとして使えるようにするなど、「意味のある段差」として計画することが後悔しないコツです。

スキップフロアに関連するよくある質問

スキップフロアを検討する中で、固定資産税、平屋への採用など、様々な疑問が浮かびます。

ここでは、そうしたよくある質問にQ&A形式で分かりやすく回答します。

スキップフロアの固定資産税はどうなる?

固定資産税が安くなる場合があります。

天井高1.4m以下の床下収納などは床面積に算入されないため、その分課税対象が減るからです。

ただし、自治体の判断にもよるため、設計段階での確認が必要です。

スキップフロアの家は危ない?

注意が必要な側面があります。

家中に段差があるため、特に小さいお子様や高齢者にとっては転落のリスクが伴います。

手すりや滑り止め、転落防止ネットの設置など、設計段階での安全対策が非常に重要です。

スキップフロアの耐震性は?

耐震性が低くなることはありません。

適切に構造計算され、建築基準法に則って建てられれば安全性は確保されます。

ただし構造が複雑になるため、スキップフロアの実績が豊富な会社に依頼することが重要です。

平屋にスキップフロアを取り入れると何階になりますか?

「平屋(1階建て)」のままです。ただし、実質的には1.5階建てのような構造になります。

建築基準法上、明確な2階部分がなければ階数には算入されません。

そのため、床の高さに変化があっても階建ての扱いにはならず、平屋として建てることができます。

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